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ドラッグストアの商品をフードデリバリーが運ぶ

プログレッシブグローサーの記事より。

アメリカのフードデリバリー業界で最大のマーケットシェアを持つ Door-Dash が、大手ドラッグストア Walgreens とタッグを組んだ。

Walgreens はイリノイ州に本社を置き、全米に9277店舗を展開する巨大ドラッグストア。Door-Dash はフードデリバリーの機動性を活かし、Walgreens store で販売されている日用品、飲料、スナック、市販薬、洗剤などの家庭用品をデリバリーする。

現時点の対象商品は2300で、対象エリアは、シカゴ、アトランタ、デンバー。夏の終わりには対象商品を5000に増やし、エリアもシンシナティ、クリーブランド、ミネアポリス、オクラホマシティ、フェニックス、サクラメント、シアトルにまで拡大する予定。

Walgreens のデジタルコマース・オムニチャネル担当副社長のステファニー・クルース氏は、「Door-Dash とパートナーシップを組むことで、いつでも安全に商品を届けることができるようになった。お客様の利便性向上にもつながった」と述べている。

実は Door-Dash は先月、Walgreens の競合となるドラッグストア CVS Pharmacy とパートナーシップを組んだばかり。こちらとも、オンデマンドデリバリーサービスを開始したところだった。双方はそれぞれ別サービスとして運用されるが、実店舗同士であれば絶対にあり得ないであろう「呉越同舟」が、ネットデリバリーを介するといとも簡単に実現する。この場合、舟は Door-Dash だ。

Door-Dash は全米でフードデリバリーの4割以上のシェアを持っており、消費者はその利用にすでに抵抗感がない。すでに普及しているフードデリバリーのインフラを活用することは、運行実績のある舟に荷物を載せるのと同様の安心感がある。ライバル同士とはいえ、荷主となる CVS Pharmacy や Walgreens にとってもメリットは大きいのだ。

ちなみに Walgreens のデリバリーサービスは、Door-Dash のサブスクリプションサービス Dash Pass のメンバーであれば利用できる。$12以上の買物であれば配送料は無料。Door-Dash はこのサービスの利用者に対して、初回のオーダーに限り20%オフ、最大$5分を提供する。

https://progressivegrocer.com/walgreens-doordash-team-demand-delivery

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