アメリカのコロナ対策は今どうなっているのか。
ちょうど1ヶ月前に米国の1日あたりの新規感染者数30万人というニュースが出て話題になったが、2月2日の1日あたりの新規感染者は11万人。
ワクチン接種の効果もあり、現在はテキサスとペンシルベニア以外のほとんどの州で新規感染者は減少傾向にある。とはいえまだまだ高い数字であることに変わりはないのだが。
各州によって対応は異なるが、経済への影響を考慮し徐々に規制は緩和されている。例として、東京都と同程度の人口を持つイリノイ州とペンシルベニア州を見てみよう。いずれも北東部で、イリノイ州は大都市シカゴがあり、ペンシルベニア州はニューヨーク州のお隣。
イリノイ州の1週間の新規感染者数は、先週比9400人減の22500人。
州内の一部エリアでは、経済が完全に再開できる1つ手前の「フェーズ4」に移行した。
イリノイ州は厳戒態勢としてTier(段階)3~ 1 を設定し、回復してくるとPhase4に移り、経済の通常状態への再開の準備段階となる。
ペンシルベニア州の1週間の新規感染者数は、先週比2600人増の37400人。
トム・ウルフ知事は、マスク着用の義務は継続し、禁止していた学校内のスポーツ活動、フィットネスセンター、レストランの規制を緩和。室内でも10人未満であれば許可されることになった。
保健当局は、再び感染者増加をもたらす可能性があり、現時点で規制を緩和するのはまだ早すぎると警告している。
このまま終息に向かうのか、また拡大期に入るのか。予断を許さない状況が続いている。