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アメリカの貿易赤字 過去14年で最大に

アメリカ商務省は今週火曜日、今年8月に貿易赤字が過去14年間で最大レベルに達したと発表した。

アメリカが輸出する商品・サービスと、海外から輸入する商品・サービスの取引高ギャップは8月に5.9%広がり、2006年8月以来最大の671億ドルになった。

一方、輸出が好調だったのは大豆。世界的な需要急増により輸出が2.2%増加して1719億ドルに。しかし輸入はそれを上回る増え方で、原油、自動車、自動車部品の輸入は3.2%増の2390億ドルとなった。

貿易総額もかなり減少している。コロナパンデミックと世界経済の急落に打撃を受け、これまでのところ輸出と輸入の貿易総額は15.1%減少して3.2兆ドルとなっている。

アメリカのエコノミスト、ルビーラ・ファルーキは、次のように述べる。

「トランプ大統領は、アメリカの貿易赤字を解消するというキャンペーンをうたっていた。とりわけ、鉄鋼、アルミニウム、および中国からのほとんどの製品の輸入に税金を課した。そして、アメリカでより多くの製品を製造し、メイドインUSAの購入を奨励してきた。しかし、貿易赤字は期待された貿易政策によっても改善されていない。コロナパンデミックのピークから数か月が経過し、工場閉鎖が解除になった現在でも、アメリカ人はより多くの輸入品を購入し、海外からのアメリカ製品の需要は低いままだ」

中国との取引を減らし、コロナで経済が停滞したにもかかわらず、輸入が増え続けている。貿易赤字が一概に悪いとはいえないが、アメリカ製品の輸出増加による国内製造業復活を公約としてきたトランプにとっては痛手かもしれない。https://apnews.com/article/donald-trump-global-trade-north-america-china-united-states-c6d5a4d935d8d3bca966d2395deee68d

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