IKEBLO

ドール、果物ロスのない世界へ

ドールは毎年何十億本ものバナナを生産している。

しかしその全てが消費者の手に届くわけではない。サプライチェーンの過程の中で、傷んだり、売れ残ったりして廃棄される。

廃棄によって、人々にとって大切なエネルギー、お金、栄養素まで失うことになる。さらに大量のメタンガスを発生させ地球温暖化を加速させる原因を作ってしまう。食品ロスは大きな問題だ。

ある調査によると、スーパーで最も廃棄されている食品はバナナだという。

食品ロスや地球温暖化は、小売業者や消費者自身も原因の一端である。日本と同様、アメリカの食品スーパー業界にも厳格な見た目基準が存在する。味も栄養素も変わらないのに、見た目が悪いと店頭に並ばない。スーパーとしても消費者が敬遠しそうな商品を並べることに抵抗があるのはもっともだ。したがって、消費者に至るまでのサプライチェーン全体に関わる者の意識を変える努力は業界として必要になってくる。それは簡単なことではない。しかしサプライチェーンを変えれば食品ロスを減らすことができ、地球温暖化を抑制する助けにはなる。

ドールのピア・ルイージ・シジスモンデ社長は述べている。

「温室効果ガスの排出量は、1位アメリカ、2位中国だ。しかし仮に『食品ロス(FOOD WASTE)』という国があったと仮定すると、温室効果ガスの排出量はアメリカと中国に次ぐ世界3位になる。それほど世界は食料を無駄に捨てている。食品、果物を廃棄すると、成長、収穫、輸送、梱包に必要なエネルギーと水まで浪費することにつながる。ゴミとして捨てられた食品、果物はゴミ処理場で腐り、メタンガスを生成する。これは二酸化炭素よりも強力な温室効果ガスだ。我々の取り組みが業界のスタンダードになることが目標だ」

ドールは2025年までに果物のロスをゼロにするという目標を掲げている。ドールの研究所ではパイナップルの皮とバナナの葉を包装材にしたり、店頭で並ばない形の悪いものを使った新しいスナックを開発したり。あるいは廃棄される果物から電気を作ったり、化粧品やスキンケア商品に応用したりといった研究を始めている。

TOP