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米アマゾン、マリファナ使用者を雇用へ

米アマゾンは社内ポリシーを一部変更し、マリファナ使用者の雇用を認めることにした。

これまでマリファナについては、使用歴があるだけで不採用としていた。ところが近年、マリファナが合法化される州が増えてきた。医療目的はもちろん、遊びで使用することも許可する動きが出てきているのだ。

アメリカは州によって法律が異なるが、現在マリファナ使用を医療目的でも遊戯目的でも禁止しているのは、50州のうちわずか13州だ。残りの州は医療目的のみ、あるいは嗜好品としての使用も認めている。マリファナはすでに、大半の州で合法化されているわけだ。

米アマゾンは7月までに、倉庫作業員とトラックドライバーなど合計7万5000人を新規に雇用すると発表したものの、実際の採用状況はまだまだ遠く及ばない。時給を17ドルに上げ、一部地域では1000ドルの初回ボーナスを約束し、福利厚生を充実させることで採用に力を入れてきたにも関わらず、だ。

なかでも苦戦しているのがトラックドライバー。アマゾンではすでに他社をリタイアしたベビーブーマーの雇用を想定していたのだが、彼らは職場に戻ってコロナのリスクに晒されよりもステイホームを選んでいるという。

マリファナ使用者を雇用する背景には、各州での合法化の動きに加え切実な人材不足があるのだ。

雇用拡大に向け社内規定は緩和されるが、マリファナの審査を完全になくすわけではない。大きな事故に繋がりかねないトラックドライバーの採用基準は従来通りとする。倉庫作業員もアルコール検査と同様の検査を業務前に行い、直前の使用反応が出た場合には業務に就かせないようにするとしている。

アメリカ国内で未だ賛否両論が渦巻いているマリファナ合法化。騒ぎをしり目に、社会の受け入れ態勢は着々と進んでいる。https://www.supplychainquarterly.com/articles/4820-amazon-ends-marijuana-testing-for-new-hires-in-effort-to-keep-dc-jobs-filled

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