米アマゾンが、フレックスドライバー向けに新たなリワードプログラムを開始した。
アマゾンのフリーランスドライバー向けのリワードプログラムサービスである Amazon Flex は2015年に始まり、全米の都市で導入されていった。現在では世界50都市以上で導入されている。
Amazon Flex は、委託契約を結んでアマゾンの商品を運ぶフリーランスドライバーのためのプログラム。登録したドライバーは、アマゾンか Whole Foods の配達をする。自分の車で自分の好きな時間に好きなぶんだけ運ぶことができ、未経験でも副業でも働ける。
特定の企業との契約に縛られないフリーランスのドライバーは、アマゾン以外にもウーバーやインスタカートなどの配達も並行してこなす場合が多い。アマゾンは自社の荷物をより多く運んでもおうとさまざまな施策を打ち出しているが、新たなリワードプログラムでは、アマゾンの商品を配送することでさらに多彩なインセンティブを受けることができるようになった。
例えば、ドライバーの実績に応じた優先スケジューリング機能がある。Amazon Flex はドライバーが簡単にシフトに登録できるが、希望するシフトの時間帯や条件はしばしば他のドライバーとバッティングしてしまう。
ノーマルレベルのドライバーは、シフトを登録するために数秒しか与えられていない。だが多くのアマゾンの配送をこなしてきたハイレベルのドライバーには、30分の猶予が与えられている。より多くの配達をこなすことで自分が希望する条件の仕事ができるため、さらに多くの配達をこなすようになるというわけだ。
優先スケジューリング機能に加えて、ドライバーレベルに応じたキャッシュバックも受けられる。アマゾンでの買い物は2%。ガソリン代は6%のキャッシュバックを受けることができる。
さらに、キャッシュバックデビットカードへのアクセス、金融サービスも受けられる。
気軽に始められるフリーランスドライバーの存在は、ドライバー不足を解決する切り札の一つにも数えられている。開業のハードルを低くし、より多くのインセンティブを提供してドライバーを囲い込むアマゾンの戦略が、さらに先鋭化しつつある。https://www.theverge.com/2020/11/9/21556181/amazon-flex-rewards-program-preferred-scheduling-cash-back-debit-card-gig-economy