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米西海岸各港 記録的なコンテナ取扱量

コロナパンデミック2年目の2021年、アメリカ西海岸各港の輸入コンテナ取扱量が記録的な数にのぼった。

ロサンゼルス港は2021年に20フィートコンテナ換算で1070万個を取扱い、記録的な年といわれた2018年よりもさらに13%多かった。

アメリカ各港では沖合に荷下ろしを待つ大量のコンテナ船が待機し、これがボトルネックとなってサプライチェーンの妨げとなったのは記憶に新しいところ。しかしロサンゼルス港では、港湾労働者の長時間労働によって記録的な物量をさばくことができたという。先週木曜日、同港のジーン・セロカ事務局長は「私たちは、異常な状況下でも港をマネージする術を学んだ」と述べた。

隣接するロングビーチ港も記録を更新している。20フィートコンテナ換算で、前年比16%増の938万個の取扱を記録した。

ロサンゼルス港とロングビーチ港で水揚げされる貨物は、実にアメリカの輸入の40%を占める。

そして、カリフォルニア北部で農産物をもっぱら輸出するのに利用されるオークランド港では、輸入の取扱量が94年の歴史の中で最高を記録した。

人々は旅行や長距離移動を控えるようになった一方で、過去に例を見ないほどモノに対する購買意欲が高まっている。しかし、労働者とトラックシャーシの不足によって、アメリカのサプライチェーンは現在でも緊張状態が続いている。慢性的なデリバリー遅延も現在進行形だ。

最近連邦政府で可決されたインフラ整備法では、港と水路の整備に170億ドルの予算をつぎ込む予定だ。

さらにカリフォルニア州単体でも23億ドルの予算が計上され、不足するトラック運転手の解消と、鉄道や港の改善のために使われる。

コロナパンデミックが日常になりつつあるなか、サプライチェーンでは着々と異常事態の克服へ向けて動いている。

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