毎年恒例の「Amazon プライムデー2021」が、6月21日の深夜に世界中で始まった。6月22日の午後11時59分までの2日間限定のセールイベントだ。何十万アイテムもの商品が販売されており、同社にとって最も忙しい時期の1つである。
2016年にこのセールイベントが始まって以来、アマゾンは毎年着実に売り上げを伸ばしてきた。今年のプライムデーも、これまでで最大の売上金額になると予測されている。
マーケティングリサーチ会社の eMarketer 社の予想では、今年のプライムデーのアメリカ国内における売り上げは117.9億ドル。昨年の99.1億ドルよりも20億ドル近く多い金額だ。
しかし、プライムデー期間の売上の前年比成長率は急速に鈍化している。
2016年からのアメリカ国内での売上高を見てみよう。
2016年:15.0億ドル
2017年:24.7億ドル
2018年:41.3億ドル
2019年:69.3億ドル
2020年:99.1億ドル
2021年予測:117.9億ドル
2016年から2019年にかけて、売上高は年平均66.6%の割合で増加していた。
ところが2020年は前年比43%。予測通りにいけば、2021年は前年比19%の伸びにとどまりそうだ。
一方、米アマゾン全体の売り上げは、2020年に前年比38%も伸びている。プライムデーの伸び率との逆転が起きそうなのである。
プライムデーのお得感が減ったのか、アマゾン以外の選択肢が増えてきたからか。あるいはアマゾンでのショッピングが浸透しすぎ、セールを求めなくなったとでもいうのだろうか。https://www.fastcompany.com/90648655/amazon-prime-day-2021-worldwide-sales-set-to-smash-records