FedEx と Microsoft は、
Microsoft が提供するクラウドサービス、Azure について、
FedEx が複数年利用することで合意したと発表した。
Azure はデータを継続的に集積し、
アルゴリズムを使ってコンピューターに分析させるAI、機械学習システム。
FedEx は、パッケージ配送の遅延予測プラットフォームに採用した。
プラットフォームの名は FedEx Surround で、
法人顧客が対象。
まずは小売店に製品をおろす製造業者など、
特定の顧客に限定する。
例えば家電メーカーであれば、
冷蔵庫を運ぶトラックが交通渋滞や雪に
巻き込まれそうな場合はアラートを受け取ることができる。
メーカーの配送責任者は、
その情報をもとにルートを変更することができる。
遅延の予測に加え、より透明な貨物追跡が可能となる。
FedEx と Microsoft は、
「ほぼリアルタイムで商品の追跡ができるようにすることが目標」
「例えば、オハイオ州に在庫が存在するが、
オハイオ州では売れ行きが芳しくない場合。
西海岸でこの商品が売れている傾向が出ていれば、
在庫を西海岸に振り向ける判断ができる。
そういった際の判断スピードを上げることにも使えるはず」
「利用企業は非常に効率的で
機会損失の少ない販売を実現できるはず」
「納品タイミングに非常に敏感な医療メーカーにも大変有用」
などと述べている。
今回の合意に至った背景には
昨年の FedEx と Amazon との提携解消もありそうだ。
生鮮食品大手の Kroger も Microsoft と連携し、
Amazon Go の対抗策として
Azure を利用した無人ストアを展開し始めている。