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米当局「メキシコ産青果の輸入は妥当」

アメリカにブルーベリーを輸出している国のトップ3は、ペルー、チリ、そしてメキシコだ。そのうちメキシコは昨年1年間で5万3000トン、価格にして3億5500万ドル以上のブルーベリーをアメリカに輸出した。生鮮食品全体では130億ドル以上をアメリカに輸出している。

フロリダ州とジョージア州の農業団体はこれに反発。メキシコの不公平な貿易によって自分たちの農業が脅かされているとして、独立行政機関であるアメリカ国際貿易委員会(ITC)にクレームをつけ、関税を課すべきと主張していた。

近年、アメリカ国内の生産者はメキシコなどの大規模輸出業者に対して損害賠償を主張しはじめている。不公正な貿易慣行により損害を被ったというわけだ。この手の訴えは、特にアメリカ国内の果実生産者から挙げられることが多いようだ。

しかしITCは、メキシコから輸入される生のブルーベリーや冷凍ブルーベリーがアメリカに深刻な影響を与えるほどの量ではないとして、この訴えを却下した。

メキシコ政府は声明の中でこの判決を賞賛し、「メキシコのブルーベリーはアメリカの生産を補い、年間を通じて供給が途切れることがないため、消費者に有益に働いている」と付け加えた。

ブルーベリー以外にも、イチゴ、ラズベリー、ピーマン、カボチャ、キュウリでも同様の訴えが出されており結論が保留になっているが、メキシコ側は今回の判断によって同様に良い結論が出るだろうと期待を膨らませている。

結果次第ではアメリカの生産者からのさらなる反発は必至だ。ITC は米国に有利な判断を下すことが多いと言われてきたが、今回は貿易摩擦に発展しないと踏んだのか。あるいは何か裏があるのだろうか。https://www.reuters.com/article/usa-trade-mexico-blueberries/update-2-u-s-trade-body-rules-that-blueberry-imports-do-not-harm-industry-idUSL1N2KH3IO

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