先週水曜日、米Walmart は2万人の従業員を追加雇用すると発表した。
募集対象はパートタイマーではなく正規雇用だ。
例年、11月のサンクスギビングデーと12月のクリスマスには大量の商品が購入され、小売各社は大忙しになる。毎年この時期は労働者の奪い合いとなり、各社は人手確保のためさまざまな手段を講じている。
Walmart で募集している業種は注文を受ける仕事から配送業務まで多岐に渡り、場所はフルフィルメントセンターや配送センターなど250ヶ所以上におよぶ。これらサプライチェーンに関わる業務の平均賃金は時給20.37ドルで、9月8日と9日に大規模な特別採用イベントを開催すると発表した。
近年小売各社の間では労働者獲得競争が激化している。Walmart は倉庫作業員に特別賞与を出し、さらに驚くことに学生パートタイマーに対して大学の学費や教科書代の負担までしているという。
競合する小売大手の TARGET も「Debt Free カレッジプログラム」という学生向けの援助を展開していて、40以上ある指定校の学生は学費の援助が受けられる。
大手ドラッグストアの CVS やヘルス&ウォルグリーンは採用における学歴基準を下げて間口を広げるとともに、初任給を時給15ドルに引き上げている。
Covid19 の影響で港は渋滞し物流は遅延。在庫の不足など、サプライチェーンの停滞も常態化している。さらに工場の稼働がスローダウンし、商品の価格も上昇しつつある。小売をとりまく環境は、依然として障壁に囲まれている。そうした中、各社は1年で最高の稼ぎ時となるホリデーシーズンの到来に備え始めている。https://www.cnbc.com/2021/09/01/holiday-2021-walmart-to-hire-20000-workers-to-aid-supply-chain.html