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ニューヨークのアマゾン倉庫でコロナ訴訟

アメリカ・ニューヨーク州の物流倉庫において。

アマゾングループの倉庫内作業員が、アマゾンに対し訴訟を起こした。

アマゾンは倉庫内においてコロナウイルス感染拡大対策を怠り、その結果、作業員やその家族までを感染の危険にさらし、死亡者まで出したという内容である。

訴訟をおこした一人、バーバラ・チャンドラーは、アマゾンのスタテンアイランド倉庫で3月に感染した。彼女によると、現場では適切な手洗いや消毒もない環境下で、会社からは出勤の継続を求められたという。結果、彼女のいとこにも感染させ、死亡させてしまったという。

一方のアマゾンは、「コロナ感染対策として8億ドルを使い、150もの新たな作業プロセスを加え、労働者を保護してきた。感染した従業員には追加の休日を設けている」と主張している。

それに対する原告の反論。

「アマゾンは単に表面的に取り繕っているだけで、実際の作業環境は、ソーシャルディスタンス、手洗い、消毒が適切になされてない中で作業スピードを求められている。非常に危険な状態は現在でも続いている」。

アマゾンはコロナ感染下の巣ごもり消費によるオーダー急増に対応するため、17万5000人の労働者を雇用した。合わせて労働環境における指針も随時更新してきたという。

この倉庫では3月にストライキが勃発していて、アマゾンはそのストライキのリーダーを解雇している。この解雇は会社に対する反発を強めるきっかけともなり、バーニー・サンダース上院議員とレティシア・ジェームスニューヨーク司法長官まで介入する事態になっている。

コロナパンデミックのなか、物流という社会インフラの維持を名分に、私企業としての利益確保にも遺漏なさを見せるアマゾン。その思惑をよそに、労使の対立が強まりつつある。

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